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院長コラム

2004-01-20

思春期を考える(1)

Regards from President Bush !

成人式がやってきた。テレビを見ていると、札幌の自衛隊基地では「イラクに派遣される成人」が紹介されていた。沖縄の式では、えらい人の挨拶を邪魔している酔った成人が映し出された。浦安の式では、TDLに集まりみんなニコニコしている成人が出ていた。

去年の12月14日、イラク戦争(2003 Iraq War)で逮捕の時にフセインが名前を名乗ると、米兵が「ブッシュ大統領がよろしくといっている。」(この英語が今回の題名です)と応じた。私は、緊張の中でユーモアというか、ゆとりというか、この兵士がとった対応にはかなわないなという印象を持った。

そして2004年1月20日、日本もイラク復興に参加した。その様子がリアルタイムにテレビで映像化されたが、自衛隊の青年の表情が一番硬く、フレンドリーな印象を与えてないように見えた。

成人になることは、思春期という誰もが通過し超えなければならない川を渡ることです。 思春期とは、子どもから大人になる過渡期であり自立への旅立ちといえます。

自立していく心とは、何であろうか。

テレビ放送で韓国の指揮者チョン・ミョンフンが、子ども(11~12才)に交響曲・運命を指導しました。その中で、子どもが音楽の発表会のときに失敗しないためにはどうしたらいいですか?という質問をしたとき、彼は「君たちには発表会のときの失敗を恐れる気持ちより、冒険する心が大切である」と答えました。

失敗を恐れずに冒険する心こそ、思春期を表現する適切な言葉だと思います。

巣立ち・自立というのは、どんな動物の子も親の元を離れることなので恐怖心を伴います。精神保健的に言うと、子どもは「失敗しても許される、失敗したら支援してもらえる」という保護された(甘えられる)環境の中で自立します。つまり、子どもが大人になること、巣立ちすることは、養育者にどのくらい甘えられたかという問題でもあります。しかし中途半端になるとこの甘えが11歳以降も続いていきます。そして子どもは、大人や親から見て「素直で、失敗しない、よい子」の思春期を過ごしていきます。

フロイトは幼児期健忘という言葉で、幼児期のいろいろな良いこと悪いことの生活体験を、小学生になる頃からいつのまにか忘れていくと言っています。つまり親子、養育者との「家族関係」より、新しい友人関係や新しい技術を身につけていく生活体験のほうに関心が移っていくことです。

この冒険心に溢れた思春期の少年たちの行動は、親や大人に理解されないことが多いはずです。それは思考の速さと行動力の違いという、身体能力と集中力の絶対的な違いから来るといえます。

昔から今でも、悪たれ、困らせる「反抗期」というものが、思春期真只中にいる子どもたちの勲章です。

何故、「よい子」のイメージのまま「よい成年」になりにくいか?

幼児期健忘6~8歳(フロイト)について考えることによって、思春期の心をもう少し考えてみたい。

(この項続く)

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