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院長コラム

2006-04-26

青年から成人へ(2) 井の中の蛙大海を知らず・・・されど・・・・ されど天の高さを知る。されどその深さを知る・・・・。

私は、田舎育ちなので、「井の中の蛙」ですが、蛙が大嫌いです。子どもの頃田圃から蛙の卵を持ち帰り、庭の池に卵を入れました。

いつの間にか卵からおたまじゃくしに、そして手と足が出て、尻尾が消えます。そしてある日突然に、小さな蛙が庭の池から無数に湧き出してくるのを見て、子ども心に不思議というより気持ち悪い印象を持ってしまったのだと思います。

それに比べて、蝉の羽化には感動的印象を持っています。人の好き嫌いはどう身に付けるかを考えてみたいと思います。

今になって自己分析してみると、目に見えるかどうかという視覚の問題だと思います。蝉は自分の目の前で変身して、抜け殻を残すために、視覚的に断絶や違和感が生じません。一方蛙が卵から変身して行く過程は、視覚的に連続して追えないし、蝉の抜け殻のようなものを残しません。

しかも突然大量に発生します。この現象は、意表をつかれたマジックか幻想(イリュージョン)のようなところがあります。その後に蛙のぬめりの感触などが重なって嫌悪感を持って行ったように思います。

さて青年期から大人になる時の課題の最たるものは「どういう生き方をしたらいいのか」ということではないでしょうか?いくらインターネットが発達して、バーチャルな体験ができるとしても、幼少時期に童話を読むことによって空想(ファンタジー)を養成し、自然の中で遊びまわることによって体力を育むことは必要であります。

そして生きた体験をする機会の少ない「井の中の蛙」である思春期の子どもには、日本はもとより世界的に有名な人物の伝記を読むことによって、人は目標をいかに見つけたか、そのために何をしたかということが記憶されます。

伝記に出てくる人物は、エジソンのように寝ることも食事を摂ることも忘れて、発明に明け暮れたとか、ドラエモンの作者たちがトキワ荘で漫画を描き続けたとか、王監督のように一本足打法をマスターするために、畳が何枚もすり切れるほど練習したとか・・・・・例外なく一つのことにわき目も振らずに、目標に向かって「徹底的に掘り下げる努力」をしている人であります。

そして、青年期から成人になったときに、その人柄を理解し、その人の生き方をイメージしたという経験が生かされます。そして大人になると、度々どのように進んでよいか迷う現実に向き合います。現実が厳しければ厳しいほどこうあってほしかった自分の過去やこうあってほしくない現実、こうなってほしい将来が入り乱れます。

「嘘も方便」のようにフィクション(虚構)をつくり、あるいはイルージョン(幻想)をつくり、他人とのコミュニケーションを避けて自分だけの世界に入ることもあるでしょう。

表題にした言葉は、私が子どもの頃から伯父さん達に聞かされた言葉のひとつであります。

井戸の小さな口からさえ遠い空が見えることから、住んでいる世界が狭くても、ひとつのことを徹底的に考え続け、努力をしたら、人は新しいことを発見できるし、悟りのような深慮に達することもできる・・・・。一芸に秀でる、芸は身を助ける・・・・と。

しかし現在を生きるために大切なことは、自分が目標に向かって、井の中の蛙に、心の狭さを見るか心の深さを見るかという態度ではなくて、心の狭さも心の深さも見るという柔軟で、両義的に考える知恵を持つことであると思います。

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