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院長コラム

2018-05-14

院長メッセージ(34)森田療法(2)山下格先生について


1970年代、すでに森田療法を専門医として、系統的に治療を重ねていた野村章恒 先生が1972年の森田正馬伝の著書で、森田正馬が行った療法は、厳格に(絶対臥辱から始まる12項目を踏む)行うことは困難であったと書いている。一方、日本が生んだ精神療法は、混迷を深めていたアメリカの精神科医が森田療法について日本精神神経学会で、報告する現象を生んでいた。
けれども、私は一度も森田療法をしたことがない。森田療法で使う「ヒポコンドリー性基調」「精神交互作用」「思想の矛盾」などの言葉を説明すると、患者-医師関係が引いた、冷めた関係になり、お互いに誤解しあうことが多すぎた。

山下格先生は、平成5年(1993年)北大精神医学教室を退官された。その後平松記念病院で診療をされました。先生から、平成18年の私家版「精神医学の栞」を頂いた。その中の「日常臨床における森田療法の位置づけ(第18回森田療法学会特別講演)」が掲載されている。以来12年、この本を、何度も読み返している。

山下先生は、
カウンセリング、精神分析、催眠療法、行動療法などの深い臨床経験を踏まえ、森田療法に対する説明をされた  うえで、それに関連する薬物療法の進歩という観点から、次のように述べています。
      △      △     △
森田神経質のうちの発作性神経症は、突然の苦しさ、動悸、嘔気などとともに死の恐怖を伴う不安発作が特徴であります。この症状は国際診断基準ではパニック障害と呼ばれ、抗不安薬やセロトニン再取り込み抑制作用を持つ抗うつ薬が特効的に奏功します。私(山下格)の個人的な印象では、抗精神病薬が奏功するパニック障害、広場恐怖、 強迫神経症、各種の恐怖症などには森田療法的アプローチは、たいへん有用と思われます。
ただ、一般の臨床場面では、最初から森田療法を施行するよりも、まず診断をいっそう詳しくおこない、精神療法的支持とともに適切な薬物を使用すること、言い換えるなら、十分な精神科「診療」を行うことが、精神科医の通常の仕事になると思われます。
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私たち臨床医は、患者さんの話を率直に聞いて、現在の状態を支持的に受け入れる。薬物療法の導入を伝える。面談(支持的精神療法)と薬物療法をしながら、多職種と評価(アセスメント)を繰り返えす。そして信頼関係が生まれたら多少の力付けをしていくということなのだろうと思う。
しかし十分な精神科「診療」を行うことは簡単ではない。
むしろ、十分な精神科「診療」に至る道は遠いと思わざるを得ない。

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