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院長コラム

2018-09-04

院長メッセージ(35)心の危機について

1960年代にアメリカのカプランGは、地震やハリケーンなどの災害の社会状況から生じるこころの危機と配偶者の死や失職などによる個人に生じるこころの危機を分ける心の危機理論を発表しました。

日本では、北海道南西沖地震1993年(平成5年)7月12日。
1995年(平成7年)1月17日に発生した兵庫県南部地震による大規模地震災害である阪神淡路の大震災で、「心のトラウマ」「心のケア」が使われるようになりました。
それから東日本大震災は2011年(平成23年)3月11日に生じた。東北地方太平洋沖地震は、それに伴う福島第一原発の事故と続き、この数年は、異常気象による風水害が起きている。
日常生活の中で、一番ストレスの強いのが『配偶者の死』であります。家族状況の変化と経済状態の変化を伴う愛と信頼の対象を同時に失うわけですから誰もが納得するでしょう。そして離婚、別居、  死別、結婚、病気、失業、転職、転居、転校―と続きます。
しかし、現代はストレスがあふれていると言えましょう。ストレスの発生、例えば父親の単身赴任、母親の仕事と家事・育児の悩み、子供の進学やいじめの悩みなど…そのストレスは、1週間から10日間で4つの段階を想定されております。

  1. 自分なりのやり方で解消しようとします。
  2. 緊張が強すぎて解消に失敗すると、情緒的に混乱します。この危機の第二段階で多くの人が危機の叫び(クライシス・コール)をあげます。不安と疲れ易さの心理的コール、頭痛、下痢、不眠、風邪気味の長期化や円形脱毛症の身体的コール、そして過食、飲み過ぎ、朝寝坊や遅刻の行動的コールが主なものです。この段階で、情緒的に開放されないで『孤立無援の努力』が、さらに続くと
  3. ストレスの解決に失敗し、うつ状態に陥る。
  4. 心身の不調和を引き起こし、発病、入院、転職、離婚、家出など新たなストレスを抱え込むようになっていきます。

これらの4つの段階に、対応する基本は、次の4つのRです。

①リスク  Risk(危機)を認める
②リリーフ Relief(救援)を送り,決して孤立していないと安心させる。
③リラックスRelax(休息)をさせて緊張を解消する
④リラーン Relearn(再出発)気持ちを切り替え、学び、出直す。

危機の叫びの前ぶれとも言える『不安』が、生活での困難や壁に立ち向かい、そして乗り越えていくためのエネルギーの源泉でもあります。そして、危機の発生は人生の転機に重なっていることが多いので、適切に処理されると人として成長し、社会適応を高めていくものです。そのためには、ストレスから逃げることばかり考えないで、趣味を持ち、孤立しないで『ストレスと共に暮らす』気構えが大切であります。もし危機に会ったら、お互いにクライシス・コールを早目に見つけ、危機の第三、第四段階に進まないようにしたいものである。迷ったら、保健所や精神保健センターの精神保健相談や『いのちの電話』などのホットラインを利用することがあっても良いでしょう。
そして、時には友を誘い精神保健の講演会に出掛けたり、時にはお茶を飲みながらテレビやラジオの  健康番組にしばし耳を傾けてみるのも『現代を生きる生活の知恵』とも言えましょう。

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