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院長コラム

2008-01-29

大相撲と歌舞伎・錦絵考

namiura_thumb米国精神医学会誌の新年号の表紙に、葛飾北斎の浮世絵がカバーされた。有名な富獄三十六景の「神奈川沖浪裏」である。その解説文を抜粋し意訳してみる。

【この神奈川沖浪裏の構図は、中心に大きな波頭が崩れようとしている。そして遠景に静的で崇高な富士があり、近景にゆれる海波に翻弄される3艘の伝馬船にへばりつく人々を対比させている。

自然の人知を超えた力に対する畏敬のイメージを示している。北斎89歳の作で、彼もまた、死を予感して人生の困難に直面していた心象を表現している。

この浮世絵は、ドビッシーの交響曲「海」に、リルケの詩に、セザンヌの絵に、また「凱風快晴(赤富士)」は印象派のモネの「夕陽(Sunset)」に影響を与えた。北斎は絵に対して「物事の本質を表現する奥義をきわめたので、100歳には神技に達する」と夢見た。100歳まで生きなかった(享年89歳)が、遺作の「DragonflyingoverMountFuji(富士と昇り竜)は、辰年生まれで、辰の日に死んだ北斎が人生に満足して昇天したことを示している】

さて、アメリカ精神科医に刺激されて、思いつくままに浮世絵に触れてみたい。江戸時代に隆盛した文化なので、今の生活に通じるものがあり、共感できる点も多いのかも知れない。浮世絵と言うと大相撲と歌舞伎の錦絵(浮世絵の中で多色刷りの木版画をいう)が目に浮かぶ。

大相撲初場所は朝青龍と白鵬の横綱が揃い、青白時代といわれ、大入り満員が続き盛況であった。古来、相撲は神に奉納されてきたが、本場所を見ると神々しいほど美しく、神事であることを納得できる。私はまだ二横綱の相撲を見たことがない。何時か是非見てみたいと思っている。

歌舞伎は、平成16年、市川海老蔵の襲名公演があり、成田屋がパリ公演を成功させて、日本を代表する文化として活気を取り戻した。その年に、ミーハーの私は、海老蔵が尾上菊之助と共演した「鳥辺山心中」、富樫を演じた「弁慶勧進帳」を見た。

今年のお正月公演では、海老蔵が5役を演じる雷神不動北山桜(なりかみふどうきたやまさくら)という通し狂言を見た。お正月らしい華やかなもので、十分満足させられた。すっかり海老蔵ファンになった。

私が子供の頃、テレビはまだなく、お盆のときの寺や、お祭り・お正月のときの神社に色々な錦絵が飾られた。それを楽しみにしていたと思う。反面、本当に恐ろしい体験をしたことが二つある。

一つは、親に寺に連れて行かれた時、もともと落ち着きのない子でしたが退屈で伽藍とした本堂を動き回っていて阿弥陀仏の台座の裏で地獄絵を見たときの光景である。

もう一つは、大相撲の地方巡業が来た時に、大内山という2メートルを超すお相撲さんに抱かれたときの恐怖心である。こんな子供のときの記憶が、今、大相撲や歌舞伎に関心を持つようになっているのかなと思う。

今や、テレビもDVDも高画質になり、世界中の文化も風景も居ながらにして見ることが出来る。パソコンによるバーチャル体験もできる。

しかし、外国人から日本の文化の良さを教えられると、もっと日本の文化に自分の足と目で接してみようという気持ちになった。

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