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院長コラム

2008-08-04

少子・高齢化社会について(2)【通り魔ナイフ事件に思う】

dokugo22今の北海道は、涼風が吹き蝉の声さえ聞こえない。

関東や西日本では猛暑が続き、熱い事件が起きている。

2008・6.7 秋葉原で25才の青年が刃物を持って通行人を切りつける事件を起こした。

2008・7.23 八王子駅ビルで33歳の青年が、刃物で殺傷事件を起こした。

2008・7.18 英国ロンドンで、ナイフによる殺傷事件が起きロンドンでの21人目の犠牲者となった。

アメリカでは国民の銃の所持が原則的に自由である。日本、英国では国民の銃の所持が原則的に禁止されている。

最近の日英で起きている通リ魔ナイフ事件は、欧米も日本も格差社会になったこと、若者の人を殺す動機が曖昧でひとりよがりであること、対象が「誰でもよかった」と無差別であることを見ると、アメリカで起きる学校や公共の場で銃の乱射事件と、法の違いを超えて、共通項があると言えないか。

‘50,‘60年代、子どもの日常の生活にとって、刃物はなくてはならない身近なものであった。鉈(なた)でまきを割る。

ナイフで鉛筆を削る。枝を削って剣にする。竹とんぼを作る。木先を削った銛で魚や蛇や蛙を刺す。森の木の上に小屋を作って隠れ家にする・・。子ども社会に変化が出たのは‘70頃からではないか。子どもの国とも言える公園の管理が変わった。子供が木登りできそうな枝を剪定し始めた。

子どもは、木登りを楽しみながら、木の枝のしなり具合やナイフで木を削りその堅さを体験して「身の危険」を守る機会を失った。公園の遊具は鉄製に変わった。まもなく公園で、子どもに対する性的事件が頻発し始め、公園は危険な場となった。さらに‘80以降、親の就労(共稼ぎ)が進み、子どもはおけいこや塾で忙しくなり、昼の公園は閑散とし始めた。

子どもが育つ家庭は、大家族から核家族になったと言われて久しい。今、家族の多様化は進んでいる。そのひとつとして、ステップファミリー(夫婦の片方、あるいは両方が子ずれで結婚・再婚してできた家庭のこと)が増えている。

アメリカでは既に、父親、母親、子どもの血縁関係からなる家族と並ぶほど、ステップファミリーが多くなる傾向にあった。そこには血縁だけではない家庭の新しい問題も出てきている。今後の家族は、血縁関係中心の家族関係からコミュニケーション・スキル中心の家族関係に変わらざるを得ないのではなかろうか。

日本国憲法第24条1項には「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」と見事な文章で規定されている。

私は、いま少子高齢化社会になって、子どもの育つ家族関係が変化し、労働環境が変化している中で、自立し始めた青年たちがなぜナイフを持って人を襲う行動を取るのか理解できない。この変化の激しい現在「父親・母親の合意とは何か、父親・母親の相互の協力とは何か。

子どもはそれをどのように受け止めるのか」ということから改めて考えてみたいと思う。

この項続く

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