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大人の発達障害外来

  • 「精神科専門医」「子どものこころ専門医」傳田健三医師が診察し、発達障害の診断を行います。
  • カウンセリング、薬物療法などの治療を行います。
  • 社会復帰のために、発達障害デイケアを行います(施行予定)。

大人の発達障害外来の初診診察は毎週火曜日午前中です。
予約制ですので、診療時間をご確認の上、お電話にてご予約下さい。
お電話番号:011-561-0708

対象

  • 自閉スペクトラム症(自閉症、アスペルガー症候群など)や注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断を希望される方。
  • カウンセリングや薬物療法などの通院治療を希望される方。
  • 発達障害デイケアに通いながら、コミュニケーション・スキルを訓練し、社会復帰を目指したい方。

発達障害とは何か?

発達障害とは、生来的な脳の発達のアンバランスさによる独特の特性があることで、日常生活に困難をきたしている状態です。

その特性によって、自閉スペクトラム症(自閉症、アスペルガー症候群など)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などに分類されています。
本人は、常に「生きづらさ」を感じています。
以下に、具体的に症状を示します。

自閉スペクトラム症(ASD)とは何か

広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー障害など)

・発症率は1%(100人に1人)、傾向を持っている人は約10%(10人に1人)
・男性に多く、女性の約2~4倍
単に対人関係の障害やこだわりの特性が強いだけではなく、これらのために社会生活に多大な支障をきたしている状態です。
対人関係の障害(社会性の障害)

他人への関心が乏しい、人の気持ちを理解するのが苦手、集団行動が苦手、人との関わり方が一方的など。
意思伝達・言語発達の障害(コミュニケーションの障害)

会話が成り立ちにくい、紋切り型の口調、人の表情や場の空気を読むことができない、冗談が通じないなど。
常同的・反復的行動(こだわり・固執)

特定の物を持つことに固執する。独特の行動(身体を揺する、物のにおいをかぐなど)を好んで繰り返す、予定の変更に弱いなど。

注意欠陥多動性障害(ADHD)とは何か

発症率は子どもの5%(20に1人)、成人の2.5%、男女比は2:1です。
症状のために社会的・学業的・職業的機能が損なわれています。

  • ①不注意型、②多動/衝動型、③混合型の3型がある。
  • 女性は不注意型が多く、男性は混合型が多い。

不注意(集中力の欠如)

注意の集中が苦手、人の話をじっと聞くことができない、忘れ物が多い、物をなくすことが多い、書類の提出期限が守れないなど。

多動

状況に無関係に多動、落ち着きがない、じっとしていられない、しゃべりすぎる、動き回るなど。

衝動性

予測なしにただちに行動を起こしてしまう、考えずに行動する、順番を待てない、質問が終わる前に答えてしまうなど。

治療

心理教育

心理教育とは、本人・家族に病気の特徴と治療の方法を詳しく説明することです。それによって、主体的に治療に向き合うことが可能になります。

精神療法

カウンセリング、認知行動療法、家族支援などの精神療法を個々のケースに応じて行います。いずれも、生活機能の改善を目標とします。

薬物療法

ADHDに対しては、抗ADHD薬(ストラテラ、コンサータ、インチュニブ)が有効です。薬物療法を行う場合には治療方針を明確にする必要があります。

二次障害の治療

うつ病、不安障害、妄想状態などの精神症状に対して、必要があれば薬物療法などの治療を行います。二次障害の症状が改善することにより、発達障害が目立たなくなったり、本来の自分に回復する場合があります。

リハビリテーション・デイケア

発達障害の人に対するリハビリテーションが今後の重要な課題です。社会性やコミュニケーションスキルの向上といった発達障害の課題に沿ったデイケアが必要となります。また、認知機能の改善を目的とした認知リハビリテーションも有効な手段の一つです。
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