本文へ移動
伊藤侯輝副院長就任の挨拶
2024-05-10
令和6年4月に平松記念病院の副院長に着任いたしました、伊藤侯輝と申します。
私はこれまで北海道大学医学部精神医学教室で、統合失調症の治療抵抗性がどのように成立してしまうのかを研究し、
臨床では北海道大学病院で統合失調症グループに属し、主に治療抵抗性の統合失調症患者さんの入院・外来診療を行って来ました。
令和3年からは大学を離れ3年間、市立札幌病院精神医療センターで主に精神科救急や身体合併症をお持ちの精神科患者さんの診療を行っていました。

また10年ほど前、統合失調症の薬物治療ガイドラインと、2022年の改訂版の作成に参加しました。
このガイドラインでは世界中の論文が調べられていますので、日本中で世界水準の、かつ最近の知見を簡単に学ぶことができるようになりました。
しかし、その一方で、これらのエビデンスは決して万能ではないと強く感じるようになりました。
なぜなら個々の患者さんの治療はマニュアル通りに進まないところが当然多く、その場合には自分の経験を頼りに、手探りで対応を模索する必要があります。
そのためどんな病気もそうですが、医者としてこれまでどれだけ多くの治療経験を積んできたのかが良い治療を行う上での重要なポイントとなると感じています。

当院では、精神科すべての領域に関して診療いたしますが、基礎研究も含めて、これまでの診療経験をすべて活かし、
より良い治療を少しでも多くの患者さんに提供することを目指して、治療抵抗性統合失調症外来を開設させていただくこととなりました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

治療抵抗性統合失調症外来についてはこちらをご覧ください。 
TOPへ戻る